バックナンバー

**************************************************
京都産業保健総合支援センター メールマガジン314号 2026/2/2

       ホームページ:https://www.kyotos.johas.go.jp
**************************************************

        当センター主催 産業医研修会ついて

      2月・3月開催研修会  受付中
      4月・5月開催研修会  2/20(金) 午前受付開始予定

 2025年4月以降実施の日医認定産業医研修会受講の単位管理等は、
 日本医師会会員情報システム【MAMIS】に移行されました。
 【MAMIS】マイページ登録を完了いただくようお願いいたします。
 非会員の方も登録が必要です。

  *日本医師会産業医部会連絡協議会
   https://www.sangyo-doctors.gr.jp/Notice
   ・MAMIS稼働に当たっての留意点
   ・4月1日以降開催の認定研修会単位の閲覧について
   ・コロナ特例の終了について(2028年3月末)

  *セミナー・研修の詳細・お申込み
   https://www.kyotos.johas.go.jp/training-new

**************************************************

◇ 新たな熱中症対策に倣う二次災害の防止 ◇
    産業保健相談員(労働衛生関係法令) 篠原 耕一

 新年度に向けて、これから4月に新卒で入られる新入社員の皆さんを対象とした安全衛生教育の予定が少しずつ入ってきます。
 毎年、新入社員のみなさんには、学生時代に仲の良かった友人達とは段々と疎遠になっていくという悲しいお知らせとともに、働くことを通じ職場の同期をはじめ、たくさんの素晴らしい出会いがあるという嬉しいお知らせも同時にし、「職場の仲間は、命懸けであなたのことを助けにきます。」ということをお伝えしています。

 職場で起こる労働災害は、時に二次災害を伴います。感電している仲間を助けようと身体に触れ感電したり、高所から墜落した仲間を地上で受け止めて負傷したり、特に酸素欠乏・硫化水素発生場所における二次災害では、仲間を助けようと被災場所に次々と飛び込んだ同僚が複数被災する例が毎年発生しています。

 二次災害の防止のための措置として、昨年、令和7年6月1日から義務化された、新たな熱中症対策が参考になります。熱中症による死亡原因の多くは、「初期症状の放置」と「対応の遅れ」によるものであることから、その内容は、直接的な熱中症の防止対策ではなく、
 (1)熱中症が重症化して生命の危険にさらされないよう、「自覚症状が
   ある本人」や「熱中症のおそれがある同僚を見つけた周囲の者」が
   報告するための体制整備及び関係者への周知
 (2)熱中症のおそれがある同僚を把握した場合に迅速かつ的確な判断が
   可能となるよう、緊急連絡網や緊急連絡先所在地等の周知と熱中症
   の重篤化を防止するために必要な措置の実施手順作成と周知
という、熱中症になってしまった者を死なせないための対策となっています。

 これに倣い、例えば感電災害の場合は、救助者が感電している被災者に触れることによる二次災害が起こりうることから、
 (1)電源を落として救助させ、これを徹底するための、救助体制の整備及
   び関係者への周知
 (2)感電災害を把握した場合に直ちに停電状態にして救助可能となるよ
   う、必要な措置の実施手順作成と周知

 酸欠災害の場合は、被災場所に無防備で飛び込んでいくことによる救助者の被災が多いことから、
 (1)作業者に命綱を使用させ、酸欠・硫化水素発生場所に立ち入らず救助
   させるための、体制整備及び関係者への周知
 (2)酸素欠乏等のおそれがある災害を把握した場合に迅速かつ的確な判断
   が可能となるよう、二次災害を発生させず救助するために必要な措置
   の実施手順作成と周知

 など、二次災害防止のための「救助作業の方法」を明らかにし、教育し、遵守させることで、災害時には被災者も救助者も助かることが重要です。

 労働安全衛生法第59条は、第1項において「労働者を雇い入れたとき」の安全衛生教育を、第2項において「労働者の作業内容を変更したとき」の安全衛生教育を義務付けており、労働安全衛生規則第35条第1項により、「事故時等における応急措置及び退避に関すること」は、教育事項として義務付けられています。
 自然災害とは異なり、人が起こす災害は、原因を明らかにし、ルールを決め、守り、守らせることで「ゼロ」にできます。
 労働災害の防止はもとより、災害発生時の二次災害防止にも備えて、新年度も「ゼロ災害」を継続してまいりましょう。

**************************************************

◇バーンアウトは、まじめな人ほど起こりやすい ~自分への問いかけとして◇
         メンタルヘルス対策・両立支援促進員  粂 ゆかり

 最近、私はときどき自分に問いかけます。「私は、本当に休めているだろうか」と。忙しさに追われる日々の中で、疲れていることに気づかないふりをしていないだろうか、と。

 バーンアウト(燃え尽き症候群)は、専門家の間でも「怠けている人ではなく、責任感が強く、まじめに頑張り続けてきた人ほど陥りやすい状態」と説明されています。私自身も、「まだ大丈夫」「もう少し頑張れる」と自分に言い聞かせながら、知らず知らずのうちに無理を重ねてきた一人です。バーンアウトは単なる疲労ではありません。意欲の低下、人との関わりへの負担感、仕事の意味を感じられなくなるなど、心身のバランスが崩れた結果として表れます。それにもかかわらず、多くの場合、「自分の弱さ」や「甘え」として受け止められてしまいます。私もかつては、そう考えて自分を責めていました。しかし今振り返ると、それは心が長い間、休めていなかったサインだったのだと思います。

 私は今、あらためて自分に問いかけています。
「今の働き方は、本当に持続可能だろうか」
「誰かに頼ることを、無意識に避けていないだろうか」
「休むことに、必要以上の罪悪感を持っていないだろうか」

 頑張る力は、仕事に向き合ううえで大切な資質です。しかし同時に、心身を回復させる時間を確保することも、長く働き続けるためには欠かせません。頑張り続けるためには、休むことを自分に許す勇気も必要なのだと、今は感じています。

 そしてこの問いかけは、個人だけの問題ではなく、職場全体で共有していく視点でもあります。誰もが安心して立ち止まり、声を上げられる環境があってこそ、真の健康経営や職場改善は実現していくのではないでしょうか。「今日の私は、昨日より少しでも自分を労われているだろうか。そして、周囲の人の小さな変化に気づけているだろうか。」そんな問いを持ちながら、「頑張ること」と「休むこと」の両方を大切にできる職場づくりを、これからも一人ひとりが意識していきたいものです。

**************************************************

◇ 産業保健スタッフ研修会のご案内 ◇

■≪Web研修≫ハラスメントが及ぼす影響と最近の動向
 日時:令和8年2月16日(月) 14:00~15:00
 講師:京都働き方改革推進センター 石倉弘一 氏

■腰痛予防対策(再発予防、重症化予防も含めた対策)
 日時:令和8年2月17日(火) 14:00~16:00
 講師:関西労災病院 主任理学療法士 野間健氏
 会場:アーバネックス御池ビル会議室 (東館2階)

■≪Web研修≫協会けんぽを知ろう③~保健事業について
 日時:令和8年2月18日(水) 14:00~15:00
 講師:協会けんぽ京都支部 保健グループ

■健康経営の本質を考える
  ~優良法人認定を超えた真の取り組みとは~
 日時:令和8年3月3日(火) 14:00~17:00
 講師:特定非営利活動法人健康経営研究会理事長 岡田邦夫 氏
 事例:(株)GSユアサ 人事部 健康管理グループ
 発表 (株)SCREENホールディングス サスティビリティ戦略本部
 会場:アーバネックス御池ビル会議室 (東館2階)
 詳細: https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/wp-content/uploads/2025/12/3.3kenshu-shosai.pdf

■≪Web研修≫ハラスメントの事後対応と防止の取組み
 日時:令和8年3月16日(月) 14:00~15:00
 講師:京都働き方改革推進センター 石倉弘一 氏

参加費:無料
お申込・詳細 https://www.kyotos.johas.go.jp/training#training02
       ※日医認定産業医の単位は付与されません。

**************************************************

◇ 令和7年度 両立支援コーディネーター基礎研修 ◇

 今年度の申込は終了しました
https://www.johas.go.jp/ryoritsumodel/tabid/2126/Default.aspx

**************************************************

◇ 両立支援コーディネーター基礎研修を受講された皆様へ ◇

  メールアドレス、ご所属先など登録情報の変更がございましたら
  以下のアドレス宛てにご連絡ください。

      労働者健康安全機構勤労者医療課
      両立支援コーディネーター養成研修事務局
      E-mail: co-ryoritu@m.johas.go.jp

**************************************************

◇ 治療と仕事の両立支援サービスについて(無料)◇

当センターでは、治療を受けながら仕事を続けたい方、両立支援に取り組む事業場の方からの相談に応じています。
  → https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/ryoritsu

*出張相談窓口を開設しております。【要予約】
  ・京都大学医学部附属病院  毎月第3水曜日( 9:30~12:30)
  ・京都府立医科大学附属病院 毎月第2木曜日(10:00~12:00)
  ・京都市立病院       毎月第1金曜日(11:00~12:00)
  ・京都第二赤十字病院    随時
  ・京都第一赤十字病院    随時
  ・京都桂病院        随時
  ・京都医療センター     随時
  ・洛和会音羽病院      随時
  ・宇治徳洲会病院      随時
  ・京都山城総合医療センター 随時
  ・京都岡本記念病院     随時
  ・市立福知山市民病院    随時
  ・京都府立医科大学附属病院 北部医療センター 随時

**************************************************

◇メンタルヘルス対策支援サービスについて(無料)◇

  促進員が事業場に赴き、お手伝いいたします。

   ・管理監督者教育への講師派遣
   ・若年労働者教育への講師派遣
   ・「こころの健康づくり計画」策定に関する支援
   ・「職場復帰支援プログラム」作成に関する支援
   ・ストレスチェック制度の導入や実施後の職場環境改善等に
    関する支援
   詳 細→ https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/mental

**************************************************

◇健康保持増進のための職場訪問支援サービスについて(無料)◇

 仕事中の「転倒災害」や「腰痛」等の労働災害に向けて、産業保健相談
員が事業場を訪問して健康測定・チエック、社内セミナーの実施や実技指
導、運動アドバイス等を行います。
 健康で安心して働ける職場環境の形成を支援するという産業保健の観点
から、理学療法士の相談員による「運動指導等を通じた労働者の健康保持
増進のための支援」を実施することとなりました。ぜひご利用ください。

詳細→ https://www.kyotos.johas.go.jp/health-work-support-visit

**************************************************

◆京都産業保健総合支援センターご利用案内◆
 https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/about
◆相談のご案内◆
 https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/consultation
◆研修・セミナーのご案内◆
 https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/training-new
◆図書・教材のご案内◆
 https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/material
◆産業保健新着情報◆
 https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/archives/news
◆メールマガジン(バックナンバー)◆
 https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/mailmagazine/back-number

**************************************************

メールマガジンのお申込み・配信アドレスの変更、配信解除
 https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/mailmagazine
メールの内容・その他のお問合せ
 https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/inquiry
 TEL: 075-212-2600 FAX: 075-212-2700

**************************************************

発 行 人 :松井 道宣  編 集 人 :田中 巧
編集協力 :産業保健相談員 メンタルヘルス対策・両立支援促進員
発行/配信:京都産業保健総合支援センター