産業保健コラム
和田 昌子
所属:メンタルリンクエイド
専門分野:産業カウンセラー・キャリアコンサルタント
気持ちのいいこと 痛む前にできること
2025年5月1日
今年ついに還暦となり、これまでの人生を振り返り、気持ちのいいことを思い出してみた。数年前、仕事場をエステの先生と共有して借りることにした。
それまでの人生は、美容、エステにはまるで興味とご縁がなかった。最初はお付き合いで、月1回の全身デトックスドレナージュ施術をお願いすることにした。身体の貯まった老廃物が出た結果なのか、施術後の心身の軽さときたらやみつきになる心地よさであった。そんな月1回の施術の中で、今回は新メニューということで、脳内デトックスメニューができ、さっそくお願いした。施術は顔と頭皮のマッサージだけなのだが、途中から夢の中か現実か不思議な体験の中、何故か私は、ウミガメになったような感覚で海の中を泳いでいた。ふと気がつくと鼻の横をマッサージされていたのだが、まさにウミガメの鼻のとこをサラサラとなでられていた。不思議体験なのだが、聞くとお客様はみんな色々な不思議なことを施術中話すようだ。人生のご褒美タイムは、共有で借りたお部屋を引っ越すことになり終わりを迎えた。
コロナ禍以降、メンタル不調、体調不良も増加している。事業所では、腰痛などの訴えも増えている。ストレスによって、腰痛が引き起こされることもあり、そのメカニズムの一つとして考えられているのは、血行不良。心理的ストレスにより冠動脈が一時的に痙攣をおこし、それによって動悸や息苦しさが起こることさえあり、腰の筋肉の血流を悪化させ、腰痛を引き起こすこともあります。この状態のまま、重いものを持ち上げる、咳やくしゃみをするなどで運悪く、ぎっくり腰になることさえあります。職場でのメンタルヘルス対策、腰痛予防対策は、労働生産性の向上につながり、企業にとってプラスのことばかりです。まずは、何からはじめようという場合、当センターのメンタルヘルス対策セミナーは無料です。また腰痛予防対策に、専門家による運動指導などにかかる経費は、エイジフレンドリー補助金の活用など、できることからの一歩を踏み出してみましょう。そろそろ令和7年度のエイジフレンドリー補助金の詳細もわかるころなので、検索してみてください。快適な職場づくりは、心とからだから始めましょう。
和田 昌子