産業保健コラム

金丸 京子


所属:金丸社会保険労務士・行政書士事務所

専門分野:特定社会保険労務士・産業カウンセラー・2級キャリアコンサルティング技能士

「一生モノ」の「歯」を大切に

2022年9月1日

 小学生時代、歯の定期健康診断で、先生から「いい歯をしているね。大切にしようね。」と声をかけていただいたことがあります。そのことを心に留めて、歯の健康を保ちたかったのですが、そのようにはなりませんでした。還暦になった今、失った歯こそありせんが、虫歯を何本かつくってしまいました。

 学校生活の中でこそ、このように歯を1年に一度診てもらえる機会がありましたが、社会人になってからは、そのようなことがなく、虫歯になってから、痛い思いをして歯医者さんへという繰り返しでした。ネットで検索すれば必要な情報がすぐに出てくる、という時代ではなかったこともあり、予防として歯の定期健康診断に通うことが推奨されること、歯周病や虫歯についての基本的なこと、歯間ブラシやフロスといった歯の清掃具についての使い方や有用性について知ることがありませんでした。

 10数年前、ある歯科医の先生に出会い、日頃の歯の手入れの大切さや定期健康診断の重要性について教えていただきました。それ以後、ずっと歯の定期健康診断に通っています。早期発見、早期治療、予防治療等様々に有意義な意味合いを持つ歯の定期健康診断は、私には大変有用で、結果として虫歯を新たにつくることはなくなりました。

 マスコミ各社の報道によれば、「政府が2022年6月上旬に掲げる経済財政運営の指針『骨太の方針』に、全国民に毎年の歯科健診を義務付けする『国民皆歯科健診』の導入に向け、検討に入ることが令和4年5月29日、わかりました。政府・自民党では令和7年頃の導入を目安に掲げています。」とのことです。

 80歳になっても自分の歯を20本以上保とうという「8020(ハチ・マル・二イ・マル)運動」もありますが、できるだけ私は、「一生モノ」の「歯」を一本も失うことなく、人生の終わりまで行けるよう、これからもコツコツと歯のお手入れをしていこうと思っています。

金丸 京子