産業保健コラム

小澤 裕美子


所属:オザワ社労士事務所

専門分野:特定社会保険労務士・産業カウンセラー・キャリアコンサルタント

気になる記事

2020年2月3日

 私は紙媒体の新聞を購読しています。通勤の電車や移動中に新聞を広げて読んでいますが、最近はこのような「新聞を広げる人」はあまり見かけなくなりました。紙媒体でなくても読めますものね・・・。「広げる人」を見かけると嬉しくなり、「私も広げますので、これからも広げてくださいね」、と心の中で願ったりしています。

 

 ところで、昨年頃から新聞の記事の中で「気になる記事」をA4サイズの紙に貼り付けています。ジャンルは問わず直感で自分が「気になる」と思った記事を集めています。

 貼り付けた記事を読み返すと、たとえばアスリートのインタビュー記事や選手自身が執筆したコラムで「こうなりたい」という明確な目標だけでなく、怪我等で不調なときの日常の過ごし方や気持ちのもち方などが書かれている記事に目が留まっています。

 

 一般の方々の投稿も貼り付けています。投稿は自分の意見や考えを書かれたものより、日常生活の様子や投稿者の心の動きが書かれているものが目に留まります。

 一般の方の投稿については年齢が記載されていることが多く、70歳代、80歳代の投稿も少なくありません。90歳代の投稿もあります。80歳代後半の方で、子や孫のためにお正月のお節料理を作って楽しく過ごしたという投稿を読んだことがあり、ご自身でおせち料理を作るということ、そして出来事を文章にして投稿されるというエネルギー、頭も身体もしっかりされているのだなぁと勝手に推測しています。

 

 記事を貼り付けているときは、若干面倒ですが、気になる記事を集めて切り抜き、糊で貼る作業は無心になります。また「気になる記事」は、自分にとっては「もう一度読みたい記事」なので、気持ちは上がります。好きなものに囲まれているような気持ちになり、すっきりするので、気分転換(セルフケア?)にもなっていると思います。

 紙に埋もれたアナログな毎日を過ごしているなぁと改めて思いますが、もう少し続けていこうと思っています。

小澤 裕美子