産業保健コラム

市 綾美


所属:オフィス リアン

専門分野:産業カウンセラー・2級キャリアコンサルティング技能士・社会福祉士

春の体調管理はしっかりと!!

2017年4月3日

寒い冬もようやく終わり、これから暖かくなってきます。陽気に誘われて
活動的になる季節。しかし、春先は身体がだるく感じたり、寝ても疲れが
取れないと思ったりすることはないでしょうか?意外と春は体調を崩しや
すい季節なのです。

この時期は暖かくなったり冷え込んだりと、日々気温が変わります。私達
の身体は、気温が変化しても一定の体温を保てるよう自律神経によってコ
ントロールされています。しかし、気温が目まぐるしく変化する時期には
身体がその変化に対応できず、身体が重い、だるいといった症状が出るの
です。
また、睡眠と目覚めのサイクルに関わっているメラトニンというホルモン
があります。これは、夜になって外界が暗くなると分泌され、脳に眠るよ
うに指示を与えるもので、夜の時間が短くなる冬から春にかけて徐々に減
少していきます。この調整が定まらないうちは、熟睡できなかったり、逆
に眠気が強くなったりして睡眠が乱れるのです。
他にも、紫外線量が増えることで疲労感が出るとか、体内の活動が活発に
なるためビタミンが必要でビタミンをしっかり摂らないと体調不良につな
がるとか、いろんな原因があるようです。近年では花粉症の人も多く、そ
の症状がストレスとなって体調に影響したりもします。

冬はどうしても身体が硬くなってしまい、冷えから血行も悪くなってしま
います。適度な運動が一番ですが、なかなか運動ができない人は、意識的
にストレッチをする、お風呂にゆっくり浸かるなどして、まずは血行を良
くしてみましょう。これらはリラックス効果もあるので、ストレスの発散
にもつながります。
規則正しい生活を心がけることも大切です。特に朝は決まった時間に起き
るようにし、朝食はきちんと食べましょう。休みの日はついついゆっくり
寝てしまうという人もいるかもしれませんが、平日と休日の睡眠時間が極
端に違うのは、自律神経を乱すもとです。普段の睡眠時間プラス1~2時
間程度に留めどうしても眠いようなら30分程度の昼寝をおすすめします

春は身体が切り替えをしている時期、つまり、新しい環境に適応しようと
頑張っている時期です。ですから、ご自身の身体をしっかりといたわって
あげてください。
身体が元気でないと心も元気になれません。元気な身体と心で、新しい年
度をスタートさせましょう。

市 綾美