健康情報"ほっと一息"
アルコール 分解速度を考えよう
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所長、暑い季節は冷えたビールが美味しいですねえ。今週末くらい、皆で納涼会を企画しましょうか?
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ビールが美味しい季節なのはわかるけど、今週はダメなんです。

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残念。お仕事ですか?
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うーん、週末に早朝5時から車で出かける用事があるんです。

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アルコールの分解速度を考えて、節制されるんですね。
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はい。お酒を飲んだ後の血中のアルコール濃度のピークは30分~2時間後。その後、血中濃度は直線的に下がりますが、結局アルコールの分解には時間がかかるからね。

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ビール中瓶1本(500ml:アルコール20g)が分解されるのに、男性では2.2時間、女性では3時間かかるそうですね。
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そうそう。例えば19時から生中(生ビール中ジョッキ)を3杯ずつ飲んだらどうなるか‥。

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中ジョッキの容量って、お店によって違うらしくて、435ml(実質約300ml)、とか500ml(同約350ml)とかあるそうですね。
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ちょっと小さめの中ジョッキだと435ml(同約300ml)だね。3杯飲んだとすると‥

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分解するためには男性の所長はだいたい4時間、女性の私は5.4時間もかかりますね。
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一般的にはそうですね。でも、分解時間は個人差がとても大きいから要注意!!

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身体が小さい人は大きい人より、女性は男性より遅い傾向がありますね。
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さらに年齢の影響もありますよ。中年に比べて年少者や高齢者は分解速度が遅くなります。

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翌日に運転業務があるときは、自分自身のアルコール分解速度を考えて、節制しないと危ないですね。
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そうなんですよ。ちなみに、アルコール20gは厚労省が健康日本21で推奨している1日の適量です。お酒の種類ごとに考えると
・ビール・発泡酒(5%)‥‥ 中ビン1本(500ml)
・日本酒(15%)‥‥‥‥‥ 1合(180ml)
・焼酎(25%)‥‥‥‥‥‥ 0.6合(約100ml)
・ウイスキー(43%)‥‥‥ ダブル1杯(60ml)
・ワイン(12%)‥‥‥‥‥ 2杯(約200ml)
・缶チューハイ(5%)‥‥‥ 1.4缶(500ml)です。

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繰り返しますが、アルコールの分解には、1日の適量でさえ、男性は平均で2.2時間、女性は3時間かかるんですね。
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そうなんです。翌日に運転業務があるときは考えないとね。

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はい!
- 参考文献
- 厚生労働省 e-ヘルスネット 情報提供「アルコールの吸収と分解」「飲酒量の単位」















