バックナンバー

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京都産業保健総合支援センター メールマガジン 1月号(197)号 2018/1/4

        発行:京都産業保健総合支援センター 所長 松井 道宣
        ホームページ:https://www.kyotos.johas.go.jp

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 謹んで、新年のお慶びを申し上げます。
 旧年中は、ご利用者並びに関係団体の皆様には、京都産業保健総合支援
センターの事業運営にご理解とご支援を賜り厚くお礼申し上げます。
今後も、より一層皆様のご要望に応えられますよう職員一同努めてまい
りますので、本年も昨年同様ご利用いただきますようお願い申し上げます。
 また、このメールマガジンにつきましても、皆様のお役に立ちますよう
内容の充実に努めて参りますので、今後も引き続きご愛読の程、よろしく
お願い申し上げます。
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京都産業保健総合支援センター ホームページ情報
1)京都復職支援ネットワーク会議開催について     <2017.12.11>
2)厚生労働省 工業製品等における石綿含有製品等の把握の徹底について
                          <2017.12.13>
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◇ 作業環境測定の経験から得られたこと ◇
      労働衛生工学相談員  岡本 浩

 65歳の定年退職を機に、40年を超える作業環境測定機関勤めの経験から
何が得られたのか考えてみました。デザイン、サンプリング、分析、評価
のそれぞれの方法について、作業環境測定基準、作業環境評価基準が確立
された現在、経験が浅い新人でも、熟練者と変わりなく報告書の作成まで
そつなく行えるようになってきました。私が作業環境測定士になった頃は、
手探りで測定を行っていた時代ですから、全国の研究発表会でも、夜の集
会では作業環境測定の将来性を含めた議論に花が咲き、朝まで寝させても
らえなかったことが強く印象に残っています。もっとも中心的役割を果た
された熱血漢揃いの先駆者が、いつも議論に率先して参加していたからこ
そのことですが。

 最近になって、リスクアセスメントの影響を受けて、作業者のばく露濃
度の測定についての話題をよく耳にします。しかし、このことは、今には
じまったわけではなく、私が駆け出しの頃から、時間の概念を持たない
「場」の測定、つまり現在の労働安全衛生法で定めるところの作業環境測
定との比較で、どちらが作業環境管理を推進していく上で有効か、それぞ
れに派閥ができる勢いでずいぶんと議論されました。米国等の諸外国では
ばく露測定が進んでいましたが、日本では、作業者ごとにサンプラーを装
着しての測定が習慣的に、技術的にもなじまないことから見送られた経緯
があります。

 ところで、作業環境測定の経験から何が得られたかの回答ですが、それ
は、作業環境測定の行為に留まることなく、作業場が抱える種々の問題の
有無についてまで、よく見て、よく聴いて、よく考えることが一番大切で
あると思えるようになってきたことです。その経験から得られた習慣が、
労働衛生工学の相談員として今後に生かせられるように努力を続けたいと
考えます。

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◇ マインドフルネスについて思うこと ◇
          メンタルヘルス対策促進員  今坂 一郎

 最近、個人のメンタルヘルス対策と併せて、ビジネスにおける能力開発
や会社組織の活性化に効果があるとして、マインドフルネスが注目されて
います。その定義は捉える観点によって異なるようですが、仏教哲学やヨ
ガ哲学にベースがあるとされます。これは宗教的な要素を省いた瞑想と呼
ばれたり、マインドフルネス瞑想とも称されています。

 マインドフルネス実践の基本的なものとして、姿勢を正して自分の呼吸
に注意を注ぐ方法があります。これを継続するとストレスの低減や集中力
の向上など、健康保持や日常生活に良い効果が得られるといわれます。

 人間の脳細胞は神経細胞を含めると1,000億個あるとされ、脳内ではこ
れらが密に絡み合って複雑な働きをしています。これらの脳細胞は、常に
働き続けて常時何かを考えるという雑念と妄想の状態、いわば自動車のエ
ンジンでいうアイドリング状態にあるとされます。そのため脳は放ってお
くと疲労しやすいということになります。

 マインドフルネス瞑想を行うと、この雑念と妄想の状態が抑えられて脳
を休ませることになり、うつ症状が緩和される効果があるともいわれます。
こうしたメカニズムは脳科学的にも明らかにされつつあるところです。

 働き続けようとする脳のアイドリングを抑えて脳を休ませるために、呼
吸をしているという現在ただ今に集中することは、カウンセリングが行わ
れる場面で、今ここの思いに意を注ぐことが大切であるとされることに連
なります。

 マインドフルネスが注目される前から、ヨガに基づく瞑想を長年続けて
いる私的な体験によって、マインドフルネスの効果が実感されます。当然
のことながらその実践においては、よい指導者による正しい指導を受ける
ことを忘れてはならないと考えています。

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◇メンタルヘルス対策支援サービスについて(無料)◇

  メンタルヘルス対策促進員が事業場に赴き、お手伝いいたします。

   ・管理監督者教育への講師派遣
   ・若年労働者教育への講師派遣
   ・「こころの健康づくり計画」策定に関する支援
   ・「職場復帰支援プログラム」作成に関する支援
   ・ストレスチェック制度の導入や実施後の職場環境改善等に
    関する支援
   ・下記産業保健関係助成金のご説明

 詳 細→ https://www.kyotos.johas.go.jp/mental
 お申込→ https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/wp-content/uploads/
      2016/03/3271581a77fe65143bb9a7881fcebb8b.pdf

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◇平成29年度 産業保健関係助成金のご案内について◇

 *小規模事業場における産業医活動を促進する助成金
  (労働者数50人未満の事業場が対象)
  →https://www.johas.go.jp/sangyouhoken/tabid/1162/Default.aspx

 *「心の健康づくり計画」を作成・実施を促進する助成金
  (労働者数の制限なし)
  →https://www.johas.go.jp/sangyouhoken/tabid/1160/Default.aspx

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◇ストレスチェック制度について◇

 *「ストレスチェック」実施促進のための助成金について
   (対象:従業員数50人未満の事業場)
  →https://www.johas.go.jp/sangyouhoken/stresscheck/tabid/1005/Default.aspx

 *ストレスチェック実施後の職場環境改善計画を作成・実施を促進する
  助成金(労働者数の制限なし)
  →https://www.johas.go.jp/sangyouhoken/tabid/1152/Default.aspx
  →https://www.johas.go.jp/sangyouhoken/tabid/1157/Default.aspx

 *「こころの耳」に「ストレスチェック制度」についてまとめられて
   います。
  → http://kokoro.mhlw.go.jp/etc/kaiseianeihou.html

 *ストレスチェック制度サポートダイヤル
    電話番号  全国統一ナビダイヤル 0570‐031050
    開設時間  平日 10時~17時(※祝日、年末年始を除く)

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◇治療と職業生活の両立支援サービスについて(無料)◇
  当センターでは、治療を受けながら仕事を続けたい方、両立支援に
  取り組む事業場の方からの相談に応じています。

  →https://www.kyotos.johas.go.jp/ryoritsu

  *出張相談窓口を開設しました【要予約】

   ・京都大学医学部附属病院  毎月第3水曜日( 9:30~12:30)

   ・京都府立医科大学附属病院 毎月第2木曜日(10:00~12:00)

  *センター相談窓口 1月26日(金)【14:00~要予約】

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◇「京都復職支援ネットワーク会議」のご案内 ◇
 
 職場環境改善について、学識経験者、企業内人事担当者、企業内保健担
当者の講師を招き、平成27年12月から実施となった「ストレスチェック制
度」に焦点をあてて、それぞれの立場から今後の課題について講義をします。
あわせてメンタルヘルスの課題についてディスカッションを行いながら、
産業医、企業関係者、関係機関との連携やその課題について意見交換を
行います。

・日  時 平成30年2月7日(水) 午後2時00分~4時30分
・会  場 京都府医師会館(JR二条駅東ロータリー南隣)2階会議室
・参 加 費 無料
・申込方法 産業医:専用申込用紙にて京都府医師会へFAXまたはご郵送。
      その他:京都産業保健総合支援センターHP研修
      (https://www.kyotos.johas.go.jp/training )
      またはFAXにてお申し込み下さい。

詳細・お申込み書
 →https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/wp-   content/uploads/2017/12/15a9e49ac40a7ce14d5cd069be48f0ce.pdf

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◆産業保健に関する各種研修会のお知らせ◆
    https://www.kyotos.johas.go.jp/training

 ※H30.1~H30.3研修会を掲載しております。奮ってご参加下さい。
 ※当センターが実施する「産業医研修会」について、付与できる単位は
  「生涯研修」のみとなります。
  「基礎研修」を受講される方は、京都府医師会主催の研修会をご覧
  ください。
    http://www.kyoto.med.or.jp/member/sports/index.html
◆京都産業保健総合支援センターホームページ◆
    https://www.kyotos.johas.go.jp
◆京都産業保健総合支援センターご利用案内◆
◆図書・教材のご案内◆
    https://www.kyotos.johas.go.jp/material
◆産業保健新着情報◆
    https://www.kyotos.johas.go.jp/archives/news
◆メンタルヘルス対策支援サービスのご案内◆
    https://www.kyotos.johas.go.jp/mental
◆メールマガジン(バックナンバー)◆
    https://www.kyotos.johas.go.jp/mailmagazine/back-number
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メールマガジン配信のお申込み、お断り、お問い合せ、ご質問等は
京都産業保健総合支援センターまで
  ○MAIL:info@kyotos.johas.go.jp 
  ○TEL:075-212-2600 FAX : 075-212-2700
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発 行 人 : 松井 道宣
編 集 人 : 為井 克昌 
編集協力 :京都産業保健総合支援センター 産業保健相談員
発行/配信:京都産業保健総合支援センター https://www.kyotos.johas.go.jp