バックナンバー

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京都産業保健総合支援センター メールマガジン 241号 2021/8/2

        発行:京都産業保健総合支援センター 所長 松井 道宣
        ホームページ:https://www.kyotos.johas.go.jp
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       当センター主催 産業医研修会ついて

        8月研修会  開催中止
        9月研修会  開催・受付開始日 未定
    
    *日本医師会の産業医情報(資格更新の特例措置、研修会等)
       → http://jmaqc.jp/sang/index.php

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      産業保健スタッフ研修会(Web開催)のご案内

※急遽ZOOMでWeb開催することにしました!

「TA心理学(交流分析)パーソナリティ理論(全3回シリーズ1回目)」

日時:令和3年8月24日(火) 14:00-16:00

定員:12名(申込み順)

講師:(株)ホリスティックコミュニケーション代表取締役社長 豊田直子氏

詳細:お申込みは https://www.kyotos.johas.go.jp/training#training02

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◇ 京都産業保健総合支援センター ホームページ情報 ◇

1) 日本産業衛生学会 職域のためのCOVID19対策ガイド(補遺版・職域接種のQ&A)
2)厚生労働省 企業向け新型コロナウイルスに関するQ&A
3) 厚生労働省 労働者向け新型コロナウイルスに関するQ&A
4) 中小企業のための新型コロナウイルス対策ガイド
5)「令和3年7月豪雨災害被災者の為の心と健康の相談ダイヤル」設置について
6) 厚生労働省 新型コロナウイルス感染症の"いま”に関する11の知識(2021.7月版)

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◇ 遠隔保健指導を実際やって分かった重要なポイント  ◇
     産業保健相談員(保健指導) 村田 理絵

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、ICTを活用した保健指導(遠隔保健指導)が急速に拡がってきています。
 遠隔保健指導の法的位置づけについては、産業医以外の産業保健スタッフについては、規制は置かれておりませんが、保険者が実施する特定保健指導については、通達(平成25年8月1日付け健発0801第1号保発0801第8号)で遠隔保健指導が正式に認められています。

https://jhep.jp/jhep/sisetu/pdf/tsushin1.pdf

https://jhep.jp/jhep/sisetu/pdf/tokuho_it.pdf(指導の実施の手引き)

 労働衛生機関の保健師として遠隔保健指導を実際にやった経験から、遠隔保健指導の問題点、指導内容でのメリット・デメリットについて指導者側・対象者側の視点から述べさせて頂きます。

Q1.遠隔保健指導を実施する上での問題点・苦労した点とは?

A.指導者側:指導場所の確保(個室、ネット環境整備)、機器の整備(パソコン、ヘッドセット等)、遠隔会議システムの準備、操作方法や遠隔保健指導のコツを掴む(本人確認の仕方、資料共有方法等)、担当者向けの遠隔保健指導のマニュアルの作成が必要、事前に資料や招待メールを送信、通信テストが必要。通常の指導より時間を要する。

対象者側:上記に加えて、指導場所の新型コロナ対策(消毒液の整備、換気等)、指導場所へ誘導する担当者が必要。

Q2.遠隔保健指導する上で、指導内容でのメリットとは?

A.指導者側:対象者が遠方であるほど移動にかかる負担の軽減になる。

指導ニーズの低い指導対象者等に対し、気軽に指導ができる。

対象者側:テレワークの方にとって、社内より比較的リラックスして指導が受けられている方が多い。また、テレワークの方は指導で話をすること自体がストレス解消になる場合がある。対面より気軽さがある。指導場所へ移動の負担軽減になる。

Q3.遠隔保健指導する上で、指導内容でのデメリットとは?

A.指導者側:視覚・聴覚情報のみに頼って、対象の雰囲気を読み取るのにエネルギーを要する。そのため、指導に集中しにくくなる。マスクをしていると、対象者の表情が読み取りにくい。遠隔操作に不慣れの場合、それ自体がストレスになる。対面で簡単に説明できることが遠隔の場合、時間を要する場合がある(例.健診結果の説明)。対象者の職場環境が見えにくい。個人情報やプライバシー保護の懸念。緊急時対応の懸念(希死念慮の訴え等)。

対象者側:ネット環境がよくない場合、それ自体がストレスになり、指導に集中できない。会話のタイムラグにより指導者に話す意欲を失う場合がある。視覚・聴覚情報のみのため、指導内容が機械的に聞こえたり、指導者に対象者の思いが伝わりにくい場合がある。

 遠隔保健指導は、先に述べた通り、指導者の指導技術以外の様々な要因の影響を受けますそのため対象者のニーズにあった指導ができるよう

① 遠隔保健指導のメリット・デメリットを理解する
② 時間配分に余裕をもつ
③ “保健指導に集中”して臨む ことが重要です。

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◇ My健康サポートチーム ◇
    メンタルヘルス対策促進員  粂 ゆかり

「腸はすべての根源です。」

私には「健康サポートチームKUME」と勝手に名付けたサポートチームがあります。チームのメンバーはフィジカルトレーナーとメンタルテラピストのお二人。まるで一流アスリートのサポートチームのようですよね。「チームKUME」と勝手に呼んでいるとはいえ、本当に頼りになる存在です。

 冒頭の言葉はフィジカルトレーナーさんの言葉です。腸は「第二の脳」とも呼ばれ、脳と腸が互いに影響しあっていることは知識として知っていましたが、うつ病と腸内細菌叢に関係があるという研究報告もあるのだそうです。

 昨年来のコロナ禍で仕事や生活環境が大きく変化し、食生活も変わってしまいました。それに比例して体型も大きく変化したため、週に一度パーソナルトレーニングを受けることにしました。

トレーニングメニューは、(私にとっては)厳しめの腹筋・背筋、各種スクワット、そして初体験の『腸ほぐし』です。

『腸ほぐし』とは、腸を優しく解してあげることにより固まっている腸の機能を正常化させること。腸の硬化を防ぎ、様々な体調不良を防ぐことが出来るようになります。

 ではなぜ腸の状態が悪くなるのでしょうか。原因の一つに挙げられるのが咀嚼不足。「現代人は噛むことが極端に少なくなっています。消化器官と言うと胃腸が挙げられますが、実は口も消化器官なのです。咀嚼不足だと、十分に消化されていない食材が胃に入り、食材の重みで胃が下垂し、腸が圧迫されます。また胃酸の分泌過多による小腸へのダメージなどにより、腸は固まってしまうのです。」とのトレーナーさんの解説に、「ふむふむ、なるほど・・・」と聞き入っていると、すかさず「これらを防ぐためにも、まずは咀嚼を行うこと。粂さんはひと口25回を目安に咀嚼してみて下さい。胃腸の負担は改善され、唾液の分泌により免疫力もアップしますよ。」とのアドバイス。

「ひと口25回!」ここ数カ月を振り返ってみると、大好きなカレーは流し込み、麺類も大好きで、あまり噛まずに飲み込むことも多し。腸によくないことだらけだったと反省しつつ、「25回も噛んでいると、食べる量は減るかもしれない」と、懲りずに安易な期待を持ち「ひと口25回運動」にトライし始めて約4か月が経ちました。

 そういえば「あれ?最近ちょっと胃腸の状態いいかも・・・」なんて自覚も無きにしもあらず。

皆さまは、ご自身の健康管理どうされていますか?

健康管理専門のあなただけのサポートチームを作ってみませんか!

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◇ 令和3年度両立支援コーディネーター基礎研修開催のご案内 ◇

 オンライン形式(動画配信研修+WEBライブ講習)での開催です。

応募者多数の場合は厳正なる抽選のもと、受講決定とさせていただきます。

https://www.johas.go.jp/ryoritsumodel/tabid/1968/Default.aspx

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◇ メンタルヘルス対策支援サービスについて(無料)◇

 メンタルヘルス対策促進員が事業場に赴き、お手伝いいたします。

 ・管理監督者教育への講師派遣
 ・若年労働者教育への講師派遣
 ・「こころの健康づくり計画」策定に関する支援
 ・「職場復帰支援プログラム」作成に関する支援
 ・ストレスチェック制度の導入や実施後の職場環境改善等に関する支援

 詳 細→ https://www.kyotos.johas.go.jp/mental
 お申込→ https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/wp-content/uploads/2019/06/mental-s.pdf

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◇ 治療と仕事の両立支援サービスについて(無料)◇

当センターでは、治療を受けながら仕事を続けたい方、両立支援に
取り組む事業場の方からの相談に応じています。
https://www.kyotos.johas.go.jp/ryoritsu

*出張相談窓口を開設しております。【要予約】
 ・京都大学医学部附属病院  8月は随時に変更
 ・京都府立医科大学附属病院 毎月第2木曜日(10:00~12:00)
 ・宇治徳洲会病院      随時
 ・市立福知山市民病院    随時
 ・京都市立病院       随時
 ・京都医療センター     随時
 ・京都第一赤十字病院    随時
 ・京都岡本記念病院     随時
 ・京都第二赤十字病院    随時
 ・京都府立医科大学附属病院 北部医療センター  随時

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◆京都産業保健総合支援センターご利用案内◆
https://www.kyotos.johas.go.jp/about
◆相談のご案内◆
https://www.kyotos.johas.go.jp/consultation
◆研修・セミナーのご案内◆
https://www.kyotos.johas.go.jp/training
◆図書・教材のご案内◆
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◆産業保健新着情報◆
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◆メールマガジン(バックナンバー)◆
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発 行 人 :松井 道宣   編 集 人 :清水 和義
編集協力:産業保健相談員・メンタルヘルス対策促進員・両立支援促進員
発行/配信:京都産業保健総合支援センター https://www.kyotos.johas.go.jp