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京都産業保健総合支援センター メールマガジン 235号 2021/2/1

        発行:京都産業保健総合支援センター 所長 松井 道宣
        ホームページ:https://www.kyotos.johas.go.jp
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      当センター主催 産業保健研修会について

    2月開催研修会  2/7まで開催中止
             2/8以降未定
    お申込 → https://www.kyotos.johas.go.jp/training

 研修会の再開、募集受付日は当センターホームページ、メールマガジン
にて決定次第ご案内いたします。
ご迷惑をおかけし申し訳ございませんが、ご理解の程お願い申し上げます。

※当センターが実施する「産業医研修会」について、付与できる単位は
「生涯研修」のみとなります。
「基礎研修」を受講される方は、日本医師会の研修会情報をご覧ください。
 → http://jmaqc.jp/sang/designated_training/index.php?start=50

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◇ 京都産業保健総合支援センター ホームページ情報 ◇

1)令和2年度両立支援コーディネーター基礎研修追加開催のご案内

2)石綿関連疾患診断技術研修のご案内【動画配信】

3)厚生労働省委託事業「職場における化学物質に関するリスクコミュニ
  ケーション(意見交換会)」のご案内

4)京都障害者職業センター リワーク(職場復帰)支援のご案内

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◇ コロナ禍での両立支援 ◇
    産業保健相談員(両立支援)  埜村 順子

 京都にも緊急事態宣言が発令され、コロナの収束が見えない状況が続いています。「病気の治療と仕事の両立支援」事業はがん拠点病院を中心に相談窓口が開設され、相談件数は増えています。昨年2月には丹後医療圏にも随時相談窓口が開設でき、南丹医療圏や山城南医療圏へも開設を計画中です。対面の相談はなるべく避け、電話やメールを中心に、コロナ対策を実施しながら進めています。

 ある会合で「コロナ禍での職業生活の両立支援」はどうすればよいのですかと聞かれました。両立支援で対応している治療は今までの医療の中でいろいろなエビデンスがあり、治療方法や経緯を予測できることも多いですが、コロナとなると予防・治療方法・経過・予後など手探りの事ばかりです。両立支援のマニュアルを厚生労働省が出したときは、もちろんコロナは想定外でした。

 さあどのように考えていけばよいのでしょうか?

 企業の置かれている状況はコロナ前とは大きく変わっています。在宅勤務が推奨されているとはいえ、在宅ではできない仕事もたくさんあります。自社の状況はあまり変わらなくても、取引先の状況の変化に働き方を再考しなくてはいけない企業もたくさんあるでしょう。コロナ以外の疾患の治療も継続されていますが、コロナ対策のために、ルーチンのスケジュール通りではいかないケースや濃厚接触者の認定等でスムーズには治療がすすまないケースも見られます。がんの化学療法をとっても、スケジュール調整が難しくなり、仕事への影響が出てきているという話をお聞きすることもあります。

 さてどのように両立支援をしていけばよいのでしょうか?。

 今まで以上に個別性を大切にした支援が必要になってきます。企業体力も企業情勢も刻々と変わります。こんな時だからこそ基本を大切にして対応したいと考えます。まさにコロナと共存しながらの職業生活との両立支援が求められていると考えます。

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◇ 非日常を感じリフレッシュ! ◇
    メンタルヘルス対策促進員  岩澤 正明

昨今、日常においても、自粛生活で大きなストレスを感じている方々も多いと思われます。

労働の場ではどうでしょうか。厚生労働省が行っている「労働者健康状況調査」によれば、「仕事や職業生活でストレスを感じている」労働者の割合が高止まりの状況で推移していることを示しています。現在の仕事や職業生活に関し、強いストレスとなっていると感じる労働者の割合は、平成30年で58.0%、約6割近くはストレスを感じていることになり、高率な状況が続いています。

このようにストレスは誰でも大なり小なり抱えている問題。そして一生上手に付き合っていかなければならない人生の大きなテーマの一つといえます。ストレスを貯めずに、こまめな発散が求められていますが、さて皆さんはどう解消されておられますか?

旅行に行く、映画や音楽鑑賞、読書、スポーツなど趣味に没頭するなど、自分に合ったことを楽しんでおられると思います。

さて、私ごとで恐縮ですが、ストレス発散法をご紹介致します。それは自然を楽しむための場所を探し、自然を味わい体感することです。今回の場所は、新聞でも紹介された滋賀県高島市マキノ町のメタセコイア並木です。この並木は、昭和56年に、マキノ町果樹生産組合が植えたのが始まりといわれています。地域の人々の手により育てられ雄大な姿となったものです。メタセコイアはスギ科の落葉高木で、秋には赤茶色の紅葉が楽しめるということで、昨年11月にこの地を訪れてみました。車で到着すると周辺施設の駐車場は、予想以上に賑わっていました。紅葉は終盤に差し掛かっていて、既に落葉が始まり、道路一面に葉が絨毯のように敷き詰められた景色に圧倒されました。まさに非日常の体感でリフレッシュできました。これからも、知らない道を走り、知らない場所に行く時間を大切にしていきたいと思っています。

「仕事に追われて、そんな時間がないよ」という方々もおられると思います。そうした状況の中でも家や職場の周囲を、少し歩いてみてはどうでしょうか。毎日でなくても、週に数回でも時間や回数を決める必要もないのです。今まで気が付かなかった、「感動できる自然の風景やこんなところがあるのだ」という新発見があるものです。併せて、体を動かすことは心身の健康維持増進にも繋がります。

最後に食べること(栄養)が大事です。「美味しい食事」を楽しみ、適量の飲酒でストレス発散をされている方も多いはずです。

最近は、「家でパン作りに挑戦してみました」「新しいレシピを考えました」「久しぶりにプラモデル作りをしました」などの声を聞くようになりました。身近で簡単に楽しむことも多くあり気分転換できます。休養、栄養、運動のバランスを取り、気分転換を図ることが、心身の調子を整える為に必須といえます。

現在、新型コロナ感染症対策で厳しい状況が続き、身も心も苦しい時ですが、知恵と工夫で乗り越えられるはずです。少しでも笑顔を絶やさず前向きに考えて、少しでもできることから実践することを忘れてはいけないと思います。無理ならば遠慮なく、廻りの人や必要ならば専門家に助けを求めてみることも、色々な難局を乗り越えることに繋がると考える毎日です。

今はインターネットで繋がる社会。「こころの耳」の新型コロナウィルス感染症対策(こころのケア」に、心の安定のためのアドバイスが掲載されていますので、一度アクセスしてみては如何でしょうか。

最後に「苦あれば楽あり」ですから、皆様お元気に!

厚生労働省「こころの耳」新型コロナウィルス感染症対策(こころのケア)  →  https://kokoro.mhlw.go.jp/etc/coronavirus_info/

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◇ メンタルヘルス対策支援サービスについて(無料)◇

 メンタルヘルス対策促進員が事業場に赴き、お手伝いいたします。

 ・管理監督者教育への講師派遣
 ・若年労働者教育への講師派遣
 ・「こころの健康づくり計画」策定に関する支援
 ・「職場復帰支援プログラム」作成に関する支援
 ・ストレスチェック制度の導入や実施後の職場環境改善等に関する支援

 詳 細→ https://www.kyotos.johas.go.jp/mental
 お申込→ https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/wp-content/uploads/2019/06/mental-s.pdf

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◇ 治療と仕事の両立支援サービスについて(無料)◇

当センターでは、治療を受けながら仕事を続けたい方、両立支援に
取り組む事業場の方からの相談に応じています。
https://www.kyotos.johas.go.jp/ryoritsu

*出張相談窓口を開設しております。【要予約】
 ・京都大学医学部附属病院  2月も随時に変更しております。
 ・京都府立医科大学附属病院 2月も随時に変更しております。
 ・宇治徳洲会病院      随時
 ・市立福知山市民病院    随時
 ・京都市立病院       随時
 ・京都医療センター     随時
 ・京都第一赤十字病院    随時
 ・京都岡本記念病院     随時
 ・京都第二赤十字病院    随時
 ・京都府立医科大学附属病院 北部医療センター  随時

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◆京都産業保健総合支援センターご利用案内◆
 https://www.kyotos.johas.go.jp/about
◆相談のご案内◆
 https://www.kyotos.johas.go.jp/consultation
◆図書・教材のご案内◆
 https://www.kyotos.johas.go.jp/material
◆産業保健新着情報◆
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◆メールマガジン(バックナンバー)◆
 https://www.kyotos.johas.go.jp/mailmagazine/back-number
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発 行 人 :松井 道宣   編 集 人 :古澤 稔正
編集協力:産業保健相談員・メンタルヘルス対策促進員・両立支援促進員
発行/配信:京都産業保健総合支援センター https://www.kyotos.johas.go.jp