バックナンバー

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京都産業保健総合支援センター メールマガジン 231号 2020/10/1

        発行:京都産業保健総合支援センター 所長 松井 道宣
        ホームページ:https://www.kyotos.johas.go.jp
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      当センター主催 産業保健研修会について

     10月開催研修会  申込受付中
     11月開催研修会   10月15日(木)受付開始(予定)
     お申込 → https://www.kyotos.johas.go.jp/training

 感染状況等により、受付開始日の変更、研修の中止をさせていただく
ことがございます。何卒ご理解、ご了承のほどお願い申し上げます。

※当センターが実施する「産業医研修会」について、付与できる単位は
「生涯研修」のみとなります。
「基礎研修」を受講される方は、日本医師会の研修会情報をご覧ください。
 → http://jmaqc.jp/sang/designated_training/index.php?start=50

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◇ 京都産業保健総合支援センター ホームページ情報 ◇

1)石綿障害予防規則第3条第6項の規定に基づき厚生労働大臣が定める
  者に係る具体的事項について

2)特殊健康診断項目の改正について(令和2年7月1日施行)

3) 情報通信機器を用いた安全委員会等の開催について

4) じん肺法施行規則等の一部を改正する省令の施行について

5) 令和2年度両立支援コーディネーター基礎研修開催のご案内 

6) 新型コロナウイルス感染症に関する外国語対応ホームページ開設

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◇ 雑感 ◇
    産業保健相談員(メンタルヘルス・医学)  南部 知幸

 今年は梅雨が長引き、明けた途端に猛暑となり、残暑も長く、熱中症への注意が喚起されてきました。しかしながら、我々を心晴れない日々にさせている大きな原因は、言うまでもなく新型コロナウイルスであると思います。我々の病院でも、少数ながらPCR検査がなされ、結果の出る1,2日間の不安は大変なものでした。新型コロナウイルスが問題となり始めて10カ月余り、3密(密接、密集、密閉)と大声での会話の回避、マスク着用や手洗い、うがいの励行で感染防止がかなりの程度可能であることが解ってきました。また若い年齢を中心に無症状者,軽症者が多く、高齢者以外は重症化する確率が低いことなども指摘されております。それでも新型コロナウイルスへの不安は大変強いものがあります。

 1年前頃にベストセラーとなったハンス・コリンズ著の「ファクトフルネス」を読み、「事実に基づく世界の見方」には「分断本能」「ネガティブ本能」「直線本能」「恐怖本能」「過大視本能」「パターン化本能」「宿命本能」「単純化本能」「犯人捜し本能」「焦り本能」の十の本能を抑えることが重要である点を知りましたが、今回、新型コロナについて、マスコミ等からの情報に右往左往する自分を見出し、上記の本を読み直してみました。確かに著者が指摘する点、いちいちもっともだと理解はできるのですが、だからと言って新型コロナウイルスへの不安が消えると言うことはありません。

 中世のヨーロッパで住民の四分の一がペストで亡くなり、1918年頃にスペイン風邪で4千万人が、わが国でも38万人が亡くなった事などに比し、今回の我が国の新型コロナウイルス感染症の死亡者数がはるかに少ない事実を知ってはいても、リスクゼロを求める我々自身がいる限り、不安から逃れ得る事はないように思われます。諸行無常の人の世にリスクゼロなどあるはずはないと解ってはいても。

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◇ オンラインになって良かったこと、残念なこと  ◇
    メンタルヘルス対策促進員  松川晴美

 最近は、オンラインでの仕事が増えました。なかなか直接人と会えなくなってしまいましたが、自分の時間は増えたように感じています。そこで私にとって、仕事がオンラインになって良かったことと、残念なことを考えてみたいと思います。

 オンラインになって良かったことは、通勤に時間やお金がかからなくなったこと、服装にお金がかからなくなったこと、必要書類がすぐ手の届くところにあり、対面より落ち着いた気持ちでオンライン仕事に臨めることです。

 他方、オンラインになって残念なことは、雑談がしにくくなったこと、対面より必要以上に力をこめて話をしなければ伝わらないような気になって、終わったらどっと疲れること、オンラインになると対面以上に完璧な下準備が必要となることです。さらに、オンラインで使うプラットフォームが相手先によりバラバラなため、スムーズに使いこなすためにはそれぞれのプラットフォームに習熟する必要が出てきました。本来の仕事以外に、各プラットフォームの使い方を習得するために大変な時間と労力を要してしまい、もともとIT技術に疎かった私は肩こりに悩まされながら、PCの前に長時間座り続けることとなってしまいました。

 こうやって列挙してみると、私にとっては仕事がオンラインになって残念なことの方が多いような気がしますが、良かったことももちろんありました。中でも一番良かったのは、自分の将来の働き方や生き方について、じっくり考える時間が取れたことです。

 新型コロナウィルス感染症が収束した後は、働き方も変化することが予想されています。オフィスを無くす企業も出てきて、東京の貸しオフィスの入居率もどんどん下がっているといいます。環境が激変しつつある今だからこそ、自分の働きやすさややってみたいことと、新しい働き方をどうマッチさせて自分の人生に取り入れていくのか、これからもよく考えて準備していきたいと思っています。

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◇ 令和2年度両立支援コーディネーター基礎研修開催のご案内 ◇

新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、オンライン形式で行うこと

といたしました。応募多数の場合は、先着順ではなく抽選を行います。

 → https://www.johas.go.jp/tabid/1830/Default.aspx

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◇ メンタルヘルス対策支援サービスについて(無料)◇

 メンタルヘルス対策促進員が事業場に赴き、お手伝いいたします。

 ・管理監督者教育への講師派遣
 ・若年労働者教育への講師派遣
 ・「こころの健康づくり計画」策定に関する支援
 ・「職場復帰支援プログラム」作成に関する支援
 ・ストレスチェック制度の導入や実施後の職場環境改善等に関する支援

 詳 細→ https://www.kyotos.johas.go.jp/mental
 お申込→ https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/wp-content/uploads/2019/06/mental-s.pdf

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◇ 治療と仕事の両立支援サービスについて(無料)◇

当センターでは、治療を受けながら仕事を続けたい方、両立支援に
取り組む事業場の方からの相談に応じています。
https://www.kyotos.johas.go.jp/ryoritsu

*出張相談窓口を開設しております。【要予約】
 ・京都大学医学部附属病院  10月は随時に変更しております。
 ・京都府立医科大学附属病院 10月は随時に変更しております。
 ・宇治徳洲会病院      随時
 ・市立福知山市民病院    随時
 ・京都市立病院       随時
 ・京都医療センター     随時
 ・京都第一赤十字病院    随時
 ・京都岡本記念病院     随時
 ・京都第二赤十字病院    随時
 ・京都府立医科大学附属病院 北部医療センター  随時

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◇ 京都労働局 ◇

  ~新型コロナウイルス感染症に関する母性健康管理措置による

   休暇取得支援助成金をご活用ください~

 新型コロナウイルス感染症に関する母性健康管理措置として休業が必要とされた妊娠中の女性労働者が、安心して休暇を取得し、出産できる職場環境を整備するため、当該女性労働者のために有給の休暇制度を設けて取得させる事業主を支援する新たな助成制度が創設されました。

 詳細はこちら:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11686.html

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◆京都産業保健総合支援センターご利用案内◆
 https://www.kyotos.johas.go.jp/about
◆相談のご案内◆
 https://www.kyotos.johas.go.jp/consultation
◆図書・教材のご案内◆
 https://www.kyotos.johas.go.jp/material
◆産業保健新着情報◆
 https://www.kyotos.johas.go.jp/archives/news
◆メールマガジン(バックナンバー)◆
 https://www.kyotos.johas.go.jp/mailmagazine/back-number
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メールマガジン配信のお申込み、お断り、お問い合せ、ご質問等は
京都産業保健総合支援センターまで
○MAIL:info@kyotos.johas.go.jp
○TEL :075-212-2600 FAX : 075-212-2700
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発 行 人 :松井 道宣   編 集 人 :古澤 稔正
編集協力:産業保健相談員・メンタルヘルス対策促進員・両立支援促進員
発行/配信:京都産業保健総合支援センター https://www.kyotos.johas.go.jp