バックナンバー

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京都産業保健総合支援センター メールマガジン271号 2024/2/1

        発行:京都産業保健総合支援センター 所長 松井 道宣
        ホームページ:https://www.kyotos.johas.go.jp
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        当センター主催 産業医研修会ついて

          2月・3月開催研修会  受付中

  *ホームページをリニューアルしました。
   申込完了メール(自動)を受信されたことにより受付完了となります。
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  設定のご確認をお願いたします。 

  
 *セミナー・研修の詳細・お申込み
  → https://www.kyotos.johas.go.jp/training-new   
 *日本医師会の産業医情報(資格更新の特例措置、Web研修会等)
  → https://www.sangyo-doctors.gr.jp/

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◇ 京都産業保健総合支援センター ホームページ情報 ◇

 1)日本産業衛生学会 災害・事故対策関連情報

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◇ 研修会講師をさせていただき感じたこと ◇
    産業保健相談員(産業医学)  坂田 晃一

 産業保健総合支援センターから研修会の講師依頼を受けて、8年程経過します。それまでも中災防や大学などで行っていましたが、当センターからの依頼の研修は、受講者の大半が自分よりも先輩にあたる医師であり、産業保健の専門の立場で話をしなければならないと過度に考えてしまい、受講者目線というよりは自分が2時間話せる内容となっていました。考えたテーマは、研究を行っている「高齢者就労」、産業医として多く関わった「労働災害に関すること」でした。初回の作成には1カ月以上かかり、その後も数年同テーマで行いましたが、毎回、行政通達、最新データ等のリバイスを行い、自分なりに良いものが出来上がっているという自己満足だったと思います。ただ、一方通行の研修で段々面白みも感じられなくなってきた時に、研修終了時に質問をされる人が時々あるようになりました。内容としては「産業医にはどうしてなれるのか?(働き先の見つけ方?)」「〇〇と会社に言うけど聞いてくれないが、どうしたら良いのか?」などであり、私が話すテーマは「受講者のニーズに合ってないのではないか?」という疑問が出てきました。それ以後は、「産業医業務の実際」として、1つのテーマで話すというより、オムニバス的に複数の内容としました。また、知識を伝えるのみでなく、写真供覧での産業医巡視でのコメントの仕方、衛生委員会で話す内容を12か月分考えてもらうなどの参加型に近いものに変え、一方通行感は若干軽減していると思われます。

 ここまでは医師向けの研修会についての所感を書きましたが、自分が産業医として勤務する企業での健康教育もコロナ流行を経て、大きく変わってきています。知識教育はE-ラーンニングや動画配信で行い、その後に集合教育でグループワークを中心に実践的な対応方法などを体験するようなものが当たり前になっています。医師によるグループワークはなかなかうまくいった経験が少ないのですが、企業の従業員はかなり教育慣れしており、うまい題材を準備することに苦労している現状です。

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◇ 笑いの効用 ◇
    メンタルヘルス対策促進員  粂 ゆかり

 笑いには心身の健康に良い効果がたくさんあります。笑うことで、脳内ホルモンが分泌されて幸福感が増し、ストレスホルモンが減って自律神経のバランスが整うのだそうです。笑うことで、呼吸が深くなり酸素の摂取量が増え、血行が良くなり、血行が良くなることで免疫力がアップするともいわれています。また、笑いはエイジングケアにも効果的だとか。笑顔が見た目の年齢を若く見せるのですね。笑いが認知症や糖尿病などの予防や改善にも役立つという研究結果もあるようで、脳を活性化させ、記憶力や創造力を高める効果があるようです。

 私事で恐縮ですが、先日、日ごろの不摂生が原因で「帯状発疹」を発症してしまいました。「帯状発疹」は、水痘帯状疱疹ウイルスによる感染症で、神経に沿って痛みや水疱が出る病気です。過去に水痘(水ぼうそう)にかかった後もウイルスが神経に潜んでおり、免疫力が低下すると再活性化して発症するのだそうです。病院で一週間分の薬をもらい、自宅療養していましたが、まあ痛いのなんの・・・。特に夜中に痛み出すことが多く、眠りが浅くなり睡眠不足が続きました。ただ、途中から「どうせ眠れないのであれば」と「落語」のCDを聞きながら就寝することにしました。私は昔から落語を聞くのが大好きで、お気に入りの落語家さんの高座をTVやDVDで見たりCDを聞いたりしていました。落語を聞くことで「痛くて眠れない」状態から、夜中に一人「くすくす」笑い、気持ちが落ち着き、いつの間にか眠りについていたという日が増え、思っていたよりも早く症状が回復しました。ただし、夜中の「一人笑い声」、家族にとっては不気味でしかなかったと思います。

 落語は、聴覚刺激による笑いが多く含まれる芸能ですので、ストレスホルモンを減らしてリラックス効果をもたらし、脳の活性化や老化防止にも役立つといわれています。聞き手の想像力や記憶力、理解力、判断力などの認知機能を刺激し、落語のストーリーや言葉遊びを理解するために、脳の前頭前野や側頭葉などの部位が活発に働くのだそうです。実は、私は落語好きが高じて、数年前から月に一度、プロの落語家さんの落語教室に通っています。落語を覚えて噺すことは、記憶力や話術、想像力などを鍛えることになります。落語を覚えるときも、状況や感情をイメージしながら覚える必要があり、これは、脳の様々な部位を活性化させることになるのだそうです。また、落語は「自分の言葉で噺を表現」することが求められますので、結果的に自分の考えや感想を伝える話術を磨くことにもなり、私自身もビジネスや人間関係など、様々な場面で役立っていることを、少なからず実感しています。

 「落語」はさておき、みなさまも一日一回大笑いして、「笑いの効用」を実感してみませんか。

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    両立支援コーディネーター基礎研修を受講された皆様へ

  メールアドレス、ご所属先など登録情報の変更がございましたら
  以下のアドレス宛てにご連絡ください。

       労働者健康安全機構勤労者医療課 
       両立支援コーディネーター養成研修事務局
       E-mail: co-ryoritu@honbu.johas.go.jp

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    第97回 日本産業衛生学会 in HIROSHIMAのご案内

      会期:2024年5月22日(水)~25(土)
      会場:広島国際会議場・中国新聞ビル

詳細PDF: https://convention.jtbcom.co.jp/sanei97/data/sanei97_poster.pdf

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◇ メンタルヘルス対策支援サービスについて(無料)◇

  メンタルヘルス対策促進員が事業場に赴き、お手伝いいたします。

   ・管理監督者教育への講師派遣
   ・若年労働者教育への講師派遣
   ・「こころの健康づくり計画」策定に関する支援
   ・「職場復帰支援プログラム」作成に関する支援
   ・ストレスチェック制度の導入や実施後の職場環境改善等に
    関する支援
    詳 細→ https://www.kyotos.johas.go.jp/mental

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◇ 治療と仕事の両立支援サービスについて(無料)◇

 当センターでは、治療を受けながら仕事を続けたい方、両立支援に
 取り組む事業場の方からの相談に応じています。
  → https://www.kyotos.johas.go.jp/ryoritsu

*出張相談窓口を開設しております。【要予約】
  ・京都大学医学部附属病院  毎月第3水曜日( 9:30~12:30)
  ・京都府立医科大学附属病院 毎月第2木曜日(10:00~12:00)
  ・京都市立病院       毎月第1金曜日(11:00~12:00)
  ・京都第二赤十字病院    随時
  ・京都第一赤十字病院    随時
  ・京都桂病院        随時
  ・京都医療センター     随時
  ・洛和会音羽病院      随時
  ・宇治徳洲会病院      随時
  ・京都山城総合医療センター 随時
  ・京都岡本記念病院     随時
  ・市立福知山市民病院    随時
  ・京都府立医科大学附属病院 北部医療センター 随時

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◆京都産業保健総合支援センターご利用案内◆
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◆相談のご案内◆
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◆研修・セミナーのご案内◆
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発 行 人 :松井 道宣  編 集 人 :小見 伸雄
編集協力 :産業保健相談員・メンタルヘルス対策促進員・両立支援促進員
発行/配信:京都産業保健総合支援センター  https://www.kyotos.johas.go.jp