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京都産業保健総合支援センター メールマガジン  182
 平成28年度 第7号 2016/10/3
         ホームページ:https://www.kyotos.johas.go.jp
         発行:京都産業保健総合支援センター 所長 森 洋一
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◇京都産業保健総合支援センター ホームページ情報◇

1)平成28年度 全国労働衛生週間(第67回)について <2016.9. 1UP>
2)厚生労働省 平成28年度「『見える』安全活動コンクール」を実施
                         <2016.9. 7UP>
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 ◇ ストレスチェック ◇
      産業医学相談員  小林 一之

 20数年前よりストレスチェックの必要性を考え、多くのチェックリス
トを集め検討し、簡単でいいものができないかとオリジナルを作成しまし
た。そして当時の医師会産業委員会に次のメンタルヘルスチェックを答申
しましたが、一般化せずそのままになりました。

メンタルヘルスチェック(How to differentiate mental disease )

1.イライラしてすぐカッとなる。
2.仕事のことが気になるが意欲がわかない。
3.あちこちと体の具合が悪い。
4.眠りにくく食欲もあまりない。
5.周囲の人のことがいろいろと気になる。
6.不安になりちょっとした事を気にする。
7.外出時,鍵をかけたかとか電気を消したかとか気になる。
8.時々,心臓が止まりそうになりどうしてよいか分らなくなる。
9.ストレスから胃の調子が悪くなる。
10.気を使うとイライラして血圧あがる。
11.ちょっとした事で下痢をしたり便秘になったりする。
12.気分がうつとしく何もやる気がしない。
13.自分なんか、とるに足らない存在、と思い悲しくなる。
14.何か悪いことをしているように思い時々自殺を考える。
15.自信過剰で多弁,多動でお金を浪費する。
16.時々,爆発的に怒りささいな事にしつこくこだわる。
17.悪いのはまわりの人間で自分ひとりが不幸とおもう。
18.酒の量や賭博の回数が多く仕事や家庭生活に支障がでる。
19.気分変動が見られるが内分泌の異常を医師にいわれている
20.精神症状があるが脳炎や脳腫瘍など身体の異常がある。
21.興奮したり幻視があり、乱費をしたり周囲とうまくいかない。
22.飲酒が原因で仕事をしなかったり家庭内でもめたりする。
23.余り外出せずお洒落をしなくなり入浴回数もへる。
24.近所の人や仲間が自分のことを噂しているように思う。
25.まわりに誰もいないのに自分にたいして話し掛ける声が聞こえる。

 去年の12月に、労働者のストレスの程度を把握し、自身のストレスへ
の気付きを促すとともに、職場改善につなげることにより働きやすい職場
づくりを進めて、メンタル不調となることを未然に防ぐことを目的として
ストレスチェックが義務化されました。
 このストレスチェック検査は、健康診断のように病気かどうか、もし病
気ならどうするか等診断をするものではありませんが、ストレスチェック
の結果、高ストレス者と判断された場合には事業者に申出をすることによ
り医師の面接指導が受けられます。
 ストレスチェック検査を安心して受検して頂くために、ストレスチェッ
クの結果は労働者の同意がなければ事業者に提供してはならないことや、
検査結果などについては守秘義務が規定されているといった労働者のプラ
イバシーへの配慮を求めた法律の趣旨を踏まえる必要があります。

 今ほど働く人のメンタルな問題に注目し、ストレスを防ぎ、病気なら治
療して健康に過ごしていただくときはありません。ストレスチェックの結
果は深刻に考えず、自分なりのストレス解消法を考案しましょう。

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◇ こころのセルフケア ◇
        メンタルヘルス対策促進員  今坂 一郎

 人間は最初に感じ、続いて思い、そして考える生きものといえます。つ
まり、感覚から始まって想起を経て思考するのが人間です。この過程にお
いて、こころに悩みが生じて苦しむような人生を歩む人が多い。
 ここに述べることは、公益財団法人天風会で長年実践してきたヨガ哲学
に基づく心身統一道教義で学んだことのごく一部です。この教義は、中村
天風氏(明治4年~昭和43年)がヒマラヤ山麓での修行体験をもとに組織
創建されたものです。
 教えの中では「思考は人生を創る」が力説されます。人生とは、生きて
いることを明確に意識する思考の一コマ一コマが継続したもので、思考の
量と質との両者が総合した現象と説かれます。怒りや怖れや悲しみなどの
消極的な観念を抱くと、 それがその人の人生生活の中で現実のものとな
る。逆にいえば、何事に対しても常に明るく朗らかに活き活きと勇ましく
応対して活きるのがよいとされます。
 人間は、同時に二つのことを考えることができないという習性をもちま
す。この習性を活かしてこころの態度を積極的にすることを習慣づけるの
です。 そのため、 思いの源となる潜在意識を構成する観念要素なるもの
を、 事ある日常生活の中でいつも積極的なものに置きかえる訓練を続け
ます。
 いま一つ大切なことを紹介します。それは外界からの感覚刺激を、肉体
に対して必要以上に過度に及ばせない方法です。これは「クンバハカ」と
いわれ、お尻の穴を閉める、丹田に気を込める、肩の力を抜く、これら三
つを同時に行う方法です。この態勢をとれば、外界刺激を肉体に伝える働
きをもつ神経系統が正常に働き、結果として五臓六腑などの肉体器官に与
える影響がほどよくなり、身体の健康が保てることになります。
 常々、多くの人々にこのようなセルフケアの実践を奨めたいと思ってい
ます。

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◇ストレスチェック制度について◇
 *「こころの耳」に「ストレスチェック制度」についてまとめられて
  います。
  →http://kokoro.mhlw.go.jp/etc/kaiseianeihou.html 

 *ストレスチェック」実施促進のための助成金について     http://www.johas.go.jp/sangyouhoken/stresscheck/tabid/1005/Default.aspxl 

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◆産業保健に関する各種研修会のお知らせ◆
    https://www.kyotos.johas.go.jp/training

 ※10月~12月研修会を掲載しております。奮ってご参加下さい。
 ※当センターが実施する「産業医研修会」について、付与できる単位は
  「生涯研修」のみとなります。
  「基礎研修」を受講される方は、京都府医師会主催の研修会をご覧
  ください。
    http://www.kyoto.med.or.jp/member/sports/index.html
◆京都産業保健総合支援センターホームページ◆
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発行人:森 洋一
編集人:真下 尚之 info@kyotos.johas.go.jp 
編集協力:京都産業保健総合支援センター 産業保健相談員
発行/配信:京都産業保健総合支援センター https://www.kyotos.johas.go.jp